「フィリピン人を特定技能で採用すると、全部でいくらかかるのか」は、初回のご相談でもっとも多い質問の一つです。費用は送出機関や職種、採用人数によって大きく変わるため一律の金額は示せませんが、どこでどんな費用が発生するかを先に把握しておくと、見積りの比較や予算取りがしやすくなります。この記事では、「特定技能の採用費用」を項目ごとに整理します。

まず押さえたい2つの前提
MWOの審査そのものに手数料はかからない
MWO東京は、確認(認証)手続きについて手数料を徴収しないと案内しています。「MWOへの申請手数料」として費用を求められた場合は、その内訳を必ず確認しましょう。MWO東京は、MWOの名称を無断で使う事例についても注意を呼びかけています。
本人から手数料を取ることはできない
フィリピン政府のガイドラインでは、特定技能でフィリピン人を日本へ送り出す際、選考や送出しに関する費用を本人から直接・間接に徴収してはならないとされています。採用にかかる費用は、受入企業側が負担するものとして予算を組むのが基本です。
フィリピン側の手続きでかかる費用
| 費用項目 | 内容 | 目安・確認ポイント |
|---|---|---|
| MWOの審査 | 書類審査・面接 | 手数料なし(MWO東京の案内) |
| 募集取決めの公証 | 公証役場での署名認証 | 外国語の私署証書の認証は1通あたり12,500円(2025年10月1日改定後の手数料) |
| 送出機関への費用 | 人材の募集・選考、現地手続きの代行など | 送出機関ごとに大きく異なるため、内訳を書面で確認 |
| 書類の英訳 | 雇用契約書・会社資料・就業規則などの翻訳 | 書類の種類と枚数による |
| 郵送費 | MWOへの提出、送出機関とのやり取り | 書留などの実費 |
| 面接時の交通費 | 代表者等がMWO東京・MWO大阪へ出向く | 拠点からの距離による。通訳を同席させる場合はその費用も |
日本側の手続き・来日準備でかかる費用
- 在留資格認定証明書(COE)の交付申請:自社で申請すれば手数料はかかりません。行政書士に依頼する場合は、その報酬が発生します。
- 在留資格変更許可申請(日本在住の方を採用する場合):許可時に手数料(収入印紙)が必要です。
- 渡航費・PDOS・健康診断など来日前の費用:誰がどこまで負担するかを、送出機関との取決めと雇用契約で明確にしておきます。
- 登録支援機関への委託費:特定技能1号の支援を外部に委託する場合、毎月発生します。
- 住居の準備費用:社宅や寮を用意する場合の初期費用です。
見積りを比べるときのチェックポイント
- 送出機関の費用に何が含まれているか(募集・選考、研修、現地の書類手続き、PDOSや健康診断の手配など)
- 本人に費用を負担させる内容が含まれていないか
- 送出機関がDMWの認定を受けているか
- 追加採用や契約内容の変更時に、別途費用がかかるか
- 公証や英訳など、実費として別にかかる費用は何か
費用と時間のムダを減らす3つのコツ
書類の差し戻しを減らす
書類の不一致や体裁の不備で差し戻しになると、再作成・再郵送の手間と時間がかかり、入社予定日も後ろにずれ込みます。提出前の確認が、結果的にもっともコストを抑えます。
採用人数をまとめて申請する
MWOへの申請は、求人依頼書の人数枠で行います。今後の採用予定もふまえて人数を設定しておけば、追加申請の手間を減らせます。
必要な工程だけを外部に任せる
すべてを丸ごと委託するのではなく、英訳や書類チェックなど、社内で対応しにくい工程だけを依頼する方法もあります。
まとめ
MWOの審査自体は無料ですが、公証、送出機関、英訳、日本側の手続き、来日準備など、費用は複数の場所で発生します。本人から費用を取れないことを前提に、見積りの内訳を一つずつ確認していくことが大切です。
手続きの全体像はフィリピン人の特定技能 採用手続きの流れで解説しています。当社のサポート料金は、採用人数・職種・書類の状態をうかがったうえでお見積りします。初回相談(60分目安)は無料です。
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本記事は2026年10月時点で公表されている情報をもとにした一般的な解説であり、法的助言ではありません。各MWOの運用は変更されることがあります。最終的な要件は必ず各MWO・DMW・出入国在留管理庁の公式情報でご確認ください。当サイトは民間のサポートサービスであり、DMW・MWOの公式サイトではありません。